ゴー宣DOJO

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切通理作
2013.7.16 02:03

我々一人ひとりの「家」と「男系」

8月11日の次回道場「雅子妃殿下の行方」を前にして、週刊誌の皇太子殿下・雅子妃殿下へのバッシング記事がまさに「盛り上がって」しまっている現状があります。

週刊誌が売り上げのためにあのような記事を作っているのだとしたら、それを支える心性はどこにあるのでしょうか。

それに関して、ゴー宣道場の門弟の皆さんどうしでやりとりし、小林よしのり代表師範始め我々師範も見ているメーリングリストでは、実に興味深い議論が戦わされています。

特に「天皇の皇位継承問題と、国民の家系存続(お墓など)の問題を切り離して考えることはできないんじゃないの?と思います」という女性の声には、考えさせられるものがありました。

 

いままで、男系派の人びとに対して道場では「カルト集団」呼ばわりをあえてしてきました。それはあらゆる必然を排してそこに固執するありように対してのものであり、そこに固執し続けることで皇統が途絶え、国体が破壊されてしまう危機を訴えるためだったと思います。

 

しかし、男系にこだわるという心性そのものは、国民の中に実は根ざしている「家系は男子が継ぐ」という価値観と無関係ではないのではないか、という視点が出てきているのです。

 

「皇室典範改正や女性宮家創設が潰された背景は、国民の間の根深い問題で、時の権力者ばかり責められないと感じました」という意見もあります。

 

たとえ民法上「男子に限る」という規定はなくとも、多くの家庭で話題にされる「お墓は誰が守っていくのか」「出来れば男の子を産んでほしい」という感覚について、国民が当事者として考え直さなければならないのではないか。

 

「依然として『家は男が継ぐ』という空気が田舎には確かに存在し、その空気が男系主義と安易に結びついているところもあると思います。結果的に皇室の方々を苦しめる空気となって申し訳ない気持ちです」という意見もありました。

 

その一方で、「あくまで、個人の家に対する考え方は、他人に強制できませんし、皇統を論じる意見とは一緒にできないと思います」という声もあります。

 

たしかに、家を継承するあり方それ自体は、強制されるものではないでしょう。

 

しかし「男の子が産まれて良かった、だからその家系が存続するという考え方が、雅子妃殿下を苦しめているそもそもの根源だと私は思いますし、また女性に対する蔑視とも言えます」という女性の意見には、我々国民一人一人の意識を掘り起こすものがあると思います。

 

「実際にお墓に行き、様々なご先祖様の墓を見て、家系図を見て、自分の生まれるまでの歴史を漠然と考えるようになると、この家系を守らねばならない。この家系に恥じぬよう生きねばならない。そう思うようになりました」という声もあります。

 

個人としてだけでなく「家」という地盤を意識した時、人はむしろ主体的に、伝統を守っていく術を考えだすのではないかと、私は改めて思いました。

 

メーリングリストの議論はまだまだ続くでしょうが、私も当日に向けて、考えを深めていきたいと思います。

 

そして、「門弟じゃないけど、私も議論に参加したい」「直接聞いてみたい」という方、ぜひ次回道場にいらしてください。

 

我々国民一人一人に開かれた議論の場がそこにあるでしょう!

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切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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